人間は夢を思い描くことができる生き物です。あなたにも将来の夢があると思いますが、その夢を現実にしたいと思いませんか?
そのための方法として知られているのが、ビジョンボードです。
ここでは、夢を現実にするビジョンボードの作り方について、5ステップに分けて簡単に解説していきます。1ステップずつ進めていけば、あなたのビジョンボードが完成します。
このページを一通り読んだら、早速作業に取り掛かることをお勧めします。そして、ビジョンボードが完成した後は、自らの夢を実現するための行動を進めてください。
かくいう私も、起業準備を始めるときに、ビジョンボードを作成しました。
それでは最後までお読みください。
ビジョンボードとは
ビジョンボードとは、自分自身が叶えたい夢の実現をサポートしてくれるツールです。
具体的には、上記の画像のように、自分が叶えたい夢に関連するイラストや写真などの画像を集めて、一つのボードにデザインしながら貼り付けたもの(コラージュしたもの)です。
あなたの心の趣くままに、叶えたい夢が現実化したときを思い起こさせるような、イラストや写真を集め、コラージュし、メッセージを添えて、一つのボードを完成させてください。
ビジョンボードは、個人のみならず起業活動のなかでも、夢を叶えるための手法のひとつとして活用されています。「ビジョンボード」をWeb検索をすると、スタートアップ起業や事業開発チームでのビジョンボードの活用が進んでいることが分かります。
特に起業をお考えのあなたであれば、起業後にどのような未来を手に入れたいかのイメージをビジョンボードで具体化することで、理想を現実化しやすい効果があります。
私も起業準備を始めるにあたって、ビジョンボードを作成しました。
また、ビジョンボードは「ビジネスの成功させるためのツール」という制約もありません。
恋人や家族など、心を許せる人と一緒に、将来どういう生活がしたいかといったテーマで話し合い、皆んなで一緒に叶えたい夢を一つのボードに重ね合わせていくことも楽しいことでしょう。
ビジョンボードで得られる効果
ここで、ビジョンボードを作ることで得られる効果を簡単に整理します。
1. 叶えたい夢をイメージで表せる
自分(自分たち)が叶えたい夢をイメージし、イメージにあったイラストや写真を組み合わせて視覚化することで、叶えたい夢をより具体的に表現できます。
このイメージを視覚化していく行動から、「夢の現実化に向けた思考や行動が始まる」と言っても過言ではないでしょう。
2. 無意識に行動が変化してくる
作成したビジョンボードは、ただ飾っておくものでもなく、アルバムの中にひっそりしまっておくものでもなく、「日常から眺めること」が重要です。
日々眺めることで、自分自身に夢に向かった行動を促す効果があります。
つまり、ビジョンボードで夢が視覚化されたものを目にした後、目の前に広がる現実の世界や、自分の行動との差(ギャップ)を感じることで、自分自身の思考や行動にギャップを埋めたくなるという、意識や行動への「フィードバック」が働きます。
このフィードバックが働くことで、無意識に行動が変化してきます。
3. 夢に向かうモチベーションを高められる
目の前にビジョンボードという、自分(自分たち)が叶えたい夢が視覚化されたものを日々眺めることで、もんもんと頭の中で想像しているよりも桁違いに「叶えたい夢が現実になったときの気持ち」をリアルに感じることができます。
この気持を感じることが、前を向いて歩き続けるエネルギーになります。
特に、行動がスランプに陥ったときや、自分や周りの動きが硬直したときには、夢を叶えようとする行動力が低下しやすいものです。
そのようなときに、ビジョンボードを眺めることで、「叶えたい夢が現実になったときの気持ち」をリアルに感じ直すことで、「ビジョンボードを現実にするためにも、もうひと踏ん張り!」と、自分の行動をリセットして動き出しやすくなります。
4. 迷ったときの指針となる
夢を叶えようとする行動が滞った場合や、事業を進めている方であれば、事業の成長が停滞したとき、仕事に身が入らないときに、ビジョンボードを見ることで、初心を思い出すきっかけにもなります。
特に、チームでビジョンボードを作成した場合、チームのメンバーの意識がまとまらない状態になった場合にビジョンボードをそれぞれが、もしくはメンバーと一緒に眺めることで、「自分たちの有りたい姿」を思い起こさせる効果もあります。
このように、ビジョンボードを作っておくことで、行動を進めていくなかで迷ったときの指針になります。
そのため、ビジョンボードを改めて定義すると、
ビジョンボードとは、自分自身(自分たち)が叶えたい夢を一つのボードに視覚化したものであり、日々眺めることで、それぞれの行動の活力となるエネルギーを呼び起こさせるもの
とすると、一番わかり易いかもしれません。
ビジョンボードの作り方
以下に、ビジョンボードの作り方について、具体的に解説いたします。
作業自体はそれぞれのステップにおいて難しいものはありません。しかし、ステップ1に示したマインドをセットする段階は、一人で製作する場合でも仲間と製作する場合でも、実現したいものについてのイメージを膨らませていくことが大事になります。
ステップ1:マインドをセットする
ビジョンボードを作り始める前に、叶えたい夢が実現した世界をイメージします。
そのような日々を受け入れられるように、自分の気持ち(マインド)をセットします。
いくら素敵なビジョンボードが作れても、そのボードのイメージに自分が納得できていなければ実現しません。
あなた自身に「叶えたい夢を実現したい」という気持ちや思いが強くなければ、絶対に実現しません。
「ビジョンボードを作っても夢が叶うはずはない」と思いながら制作していたのでは、魂の入っていない御守りや御札を作っているようなもの。
このことは、ビジョンボードを作らずとも、自分の夢に向かって行動し続けられないことにつながります。
叶えたい夢を実現するには、「自分の思いや気持ちに素直になること」が大事です。つまり、自分の思いや気持に素直になることがマインドをセットすることにつながります…いや、マインドセットそのものですね。
そのため、ビジョンボードを作るときには、
- この歳でこんな夢を見ているなんて恥ずかしい
- 自分のビジョンボードを家族に見られたらバカにされる
- 今まで数多く夢を見てきたけど、何一つ現実になっていない
といった「変なプライド」や「斜に構えた視点」は一旦、捨て去ってください。
このような思いを捨て去った上で、次のステップに進んでください。
ステップ2:ワクワクするイラストや写真を集める
インターネットや雑誌等から、実現したい生活イメージにあった画像を収集します。
衣食住といった視点とともに、仕事での成功イメージ、家族・友人との関係、旅行などの行動を想像し、気持ちをワクワクさせながら収集すると良いでしょう。
一昔前であれば、自分自身でイラストや写真が掲載されている雑誌やカタログを入手し、夢が叶ったときのイメージに近いものを切り抜いて収集していました。
最近は、インターネットで自分自身(自分たち)の夢に関するキーワードで画像を検索し、PCやスマホにダウンロードすることで収集が可能となりました。
イラストや写真をデジタルファイルで保存することで、ボードに貼り付けた後のレイアウト変更、画像のサイズ調整等の編集作業もやりやすくなりました。
昔はイラストや写真の収集自体も大変だったため、見た目もイマイチな部分がありながらも作り終えた後の感動はひとしおだったと思います。
今では、イラストや写真を探すことが用意になったため、より夢を具体的なイメージに落とし込むことに意識を向けられますね。
ステップ3:ボードに貼り付ける
収集した画像をボードに貼り付けます。手作り感を出したい場合には、雑誌やカタログを切り抜いたものを使っても良いし、デジタルファイルで収集したものを敢えて印刷し、雑誌やカタログの切り抜きと一緒に貼り付けても構いません。
デジタルファイルで収集した方は、PowerPointなどのプレゼンソフトやグラフィックソフトを使い、画像データを読み込んだ後に、サイズ調整・回転・色変更、などの画像修正をした上でレイアウトを調整します。
グラフィックソフトCanvaを使ったビジョンボードの作成方法
ここで、デジタルデータでビジョンボードを作成する場合にお勧めなのが、Canvaというグラフィックソフトです。
Canvaは、Webブラウザ上でプレゼンテーションやSNS投稿画像などの画像作成・編集が無償で利用可能なソフトウェアで、スマホ用、PC用のアプリケーションも無償で提供されています。
大きな特徴として、デザイナーが作成したテンプレートが豊富に用意されており、テンプレートを加工してオリジナルの画像ファイルが作成できます。
上に示した画面のように、CanvaのWebサイトを開き、検索ボックスに「ビジョンボード」と入力して検索すると、既に写真を含めてデザインされたビジョンボードのテンプレートや、写真の部分が空欄になったフォーマットなどが数多く表示されます。
これらのテンプレートを活用することで、素人が画像ファイルを読み込ませてレイアウトを調整するだけで、素敵なビジョンボードが作成できます。
ステップ4:ボードにした夢を共有する
作成したボード(ボード画像)は、可能であれば夢の実現を支えてもらう方に共有します。
例えば、自分の夢に向かってサポートしてくれている家族に向けて、ビジョンボードというかたちで夢を表現することで、家族にも自分の夢への思いが伝わりやすくなります。
また、自分自身の夢だけでなく、家族の夢も含めたビジョンボードを作成すると、家族内に思いが共有され、より現実化しやすいでしょう。
まだ家族に内緒で行動されている方(例えば、将来の独立を目指して、副業や起業準備を始めた方)は、家族に見せるタイミングをきちんと考えた上で共有してください。
本来、自分の味方になってほしい・夢に共感してもらった上で協力して欲しい家族から、夢を否定されるようなことがあっては、成功できるものもできません。
ステップ5:部屋に飾り毎日眺める
作成したビジョンボードは、みんなが見える場所に飾り、毎日見ることで、潜在意識に刷り込みます。
飾る場所としては、心が穏やかになるリビングや寝室などをお勧めします。
また、デジタルファイルでビジョンボードを作成した場合、スマホやタブレット、ノートPCに保存しておけば、息抜きのタイミングでいつでもビジョンボードを眺めることができます。
ビジョンボードをPCの壁紙に設定する場合には、PC作業中にいつでも見ることができるため効果的ではありますが、デスクトップにファイルやフォルダをたくさん置いておくと、特定の部分しか見えなってしまいますので、PCのデスクトップもキレイにしておく必要があります。
まとめ
自分自身(自分たち)の夢を叶えるためのツールのひとつである「ビジョンボード」について、概要と効果、具体的な作り方を紹介しました。
将来に向けた大きな夢を描くことは、一見すると馬鹿らしいと思われるかもしれません。
その一方で、「ビジョンボードに描いたことが実現した」という報告もインターネットやSNS上で多く挙がっているため、ビジョンボードを日々眺めることで、夢を叶えるための行動が変わる効果は実際にあるようです。
いま、あなたが本当に実現したいことであるならば、自分の考えやイメージを整理する上でも、ビジョンボードの作成をお勧めします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。