サラリーマンにとって50代とは、60歳の定年を意識し始める時期ですが、いざ50代になってみると、子どもの頃にイメージしていた50代よりも、知力・体力・精神力の面でまだまだ現役だと感じられます。
その一方で、現代は社会の変化や技術の進歩が早く、職場でも「新しい時代の流れに乗るにはリスキリングが大事」といった、スローガンのようなことばを見聞きする頻度も増えてきました。
そのため、世代を問わず、これからの生き方に漠然とした不安も感じられていることでしょう。
この記事では、まだまだ現役と考える50代の方々を対象に、リスキリングを「自己投資」という視点で考え、行動することの大事さを示すとともに、具体的なリスキリングのテーマについてまとめたものです。
特に、定年までサラリーマンを続けていくことに疑問をお持ちの50代前後の方や、将来的に独立したいと考えているサラリーマンの方にとっては、参考になると思います。
ぜひ最後までお読みください。
リスキリングとは
ここ数年、政府や国内企業は、少子高齢社会が進んでいる日本で新しい産業を作り出し、再び経済的に成長していくため、私たちに学び直しを求めています。
例えば、2022年10月の岸田首相の所信表明演説の中でも「個人のリスキリングの支援に5年で1兆円を投じる」と表明しています。
また、国内の大手企業を中心に構成された経済団体である経団連は、2020年に発表した「経団連:。新成長戦略 (2020-11-17)」と題した総合政策のなかで、「企業のDXに伴い社内で新たに生まれる業務に人材を円滑に異動させるため、リスキリングも必要となる。」と、リスキリングの必要性について示しています。
DX(Digital Transfer):デジタルデータの活用が広がることを示しています。DXでは、世の中のモノ・コトがデジタルデータで取り扱われ、そのデジタルデータの活用が広がることで、社会・産業・生活に変化がもたらされることが期待されています。
リスキリング(re + skill + ing):学び直しのことです。ここでは、新たな仕事や働き方に対応していけるように、必要なスキルを学び直す意味で「リスキリング」という言葉が使われています。
現在の多くの企業は、DXやAIなどのデジタル技術を活かした、新たな製品やサービス提供を目指した動きを活発にしています。DXやAIを活用した「新たな仕事」が生まれる一方で、DXやAIの活用により「これまでの仕事」はなくなるとまで言われています。
私たちは「これまでの仕事」から「新たな仕事」に対応していくため、リスキリングが求められているのです。そのような仕事の変化は、年齢・性別・役職によらず影響していきます。
50代のリスキリングは人生戦略的な視点が重要
50代にとって、職場での「これから仕事」への変化に対応していくことは、あまり重要ではないと考えられます。それは、50代の人々にとって、会社生活を続ける年数よりも、定年後の生活を続ける年数のほうが長いからです。
以下に示すデータによると、50代の59%が自己投資をしています。
65%のミドル層が「自己投資をしている」――投資内容1位は「知性磨き」:キャリアニュース – MONOist
50代になると、定年後の生活に対する経済的な不安や、組織から離れた後の社会との関わり方を模索するという観点から、自己投資という行動をしていると考えられます。そのため、50代からのリスキリングのテーマ選びは、残された人生で、今持っているものを活かしながら、何に自己投資するかを考えることが合理的であると考えます。
特に、
- 「健康寿命を意識し人生を充実させる」という視点
- 「これからの働き方を再構築する」という視点
といった、人生戦略的な視点を持ったリスキリングが重要だと考えます。
これら二つの視点について以下に解説します。
1. 「健康寿命を意識し人生を充実させる」という視点
50代からは何も考えずに定年までサラリーマン生活を続けるのではなく、まだ身体も頭も衰えていない50代のうちから、次の行動を始めることが合理的です。
その理由は、人間は平均寿命の前に健康寿命が先に到達するからです。健康寿命を意識し、人生を楽しむために必要なリスキリングを50代に選択することで、その後の人生の充実感を大きく広げられます。
健康寿命とは、日常生活に制限のない期間の平均であり、病気で寝たきり生活や、日常生活で介護を受けずに生活できる期間のことです。
令和2年度版の厚生労働白書から、日本人の平均寿命と健康寿命を示します。
表 日本人のサラリーマンの定年年齢と健康寿命・平均寿命(2016年)
項目 | 男性 | 女性 |
サラリーマンの定年 | 60歳(70歳) | 60歳(70歳) |
健康寿命 | 72.14歳 | 74.79歳 |
平均寿命 | 80.98歳 | 87.14歳 |
健康寿命 – サラリーマンの定年 | 12.14歳(2.14歳) | 14.79歳(4.79歳) |
定年を60歳と考えると、男性の健康寿命までの余命は12.14歳、女性は14.79歳となります。
今後の年金受給開始年齢が現在の65歳から70歳に繰り上がるとともに、サラリーマンの定年延長の上限も年金受給開始年齢にあわせる話も挙がっています。
ここで何も考えず、生活のために70歳までサラリーマン生活を続けた場合、男性の健康寿命までの余命は2年、女性は4年しか残っていません。
つまり、サラリーマン生活が終わった後の悠々自適な生活は、健康寿命の観点から2年から4年程度しか残っていない恐れがあります。
70歳までサラリーマンとして現役生活を過ごした人生を振り返ったとき、私たちにはどんな充実感・達成感が残っているでしょうか。そして、定年後の未来はどのように見えるでしょうか。
個人差はあると思いますが、自分の人生を組織への忠誠心や承認欲求を満たせたことを言い訳にしながら、どこか後悔する姿が思い浮かぶのではないでしょうか。
健康寿命を考え、より充実した人生を送りたいと考えるならば、自分の身体がまだまだ動く50代のうちから、組織に依存しない働き方を選択する視点もあると思います。
- 定年退職後の人生をどのように生きていきたいか
- 自分の時間とともに家族との時間のすごし方
- いくつまで健康ですごせるか
- 年金世代の家計はどうなる
考え始めたらきりがないかもしれませんが、その多くが将来に対する不安ではないでしょうか。
これらの将来に対する不安を拭い去るにも、50代から健康寿命を意識した人生を考えることが合理的です。そして、そのために必要なリスキリング(自己投資先)のテーマが何であるかを考え、選択することが重要ではないでしょうか。
2. 「これからの働き方を再構築する」という視点
健康寿命を意識した人生を50代から考えるうえで、特に、これからの働き方を再構築するためのリスキリング(自己投資)テーマの選択が重要になります。
このような視点で考えると、以下に示す2つのアプローチが挙げられます。
- 組織に依存した働き方を続けるためにリスキリングするか
- 今後の人生を充実させるためにリスキリングするか
これらのアプローチに対して、選択肢は後者一択になるでしょう。
60歳の定年までの10年前後の時間は、これから働き方を再構築し、安定な生活を軌道に乗せるための時間と考えると長いようで短いです。
しかし、50代から健康寿命まで20年前後と考えると、安定な生活を送れる期間が長くなるため、想像よりも多くのことができるでしょう。
そのため、今後の人生を充実させるためのリスキリングはできるだけ早く着手し、これまでの人生経験や知識とともに、リスキリングで得られた知識や能力を活かす働き方にシフトしていく必要があると考えます。
50代で健康寿命を意識すると、これからの人生をどのように過ごしたいかを本気で考え直すことでしょう。
- これまでの人生で何を成し遂げてきたのだろうか
- 仕事ばかりの人生だったが、本当に充実していたのだろうか
- これまでは仕事優先の生活だったが、自分にはやりたいことがあった
- これまで妻に負担を掛けてきので、これからの人生を一緒に充実させたい
- 高齢となった両親を身近で介護し、親孝行たい
これも考え始めたらきりがないかもしれませんが、その多くがこれまでの人生への後悔に繋がるのではないでしょうか。
「将来に対する不安」と「これまでの人生への後悔」がたまった状態で、定年までの時間をサラリーマン生活に費やしても良いのでしょうか。
50代でサラリーマンを辞めるとなると、安定した生活(組織での役職、収入、福利厚生を含めたサービス)を手放すように思われるかもしれません。
しかし、このままサラリーマンを続けても定年になれば、(相当の上級職でない限り)組織から提供されたものは、すべて失います。
以上のことから、50代にとってリスキリングのテーマの選び方は、残された人生で何に自己投資するかを選び、これからの働き方を再構築することになります。
これからの人生を充実させるリスキリングとは
はじめに結論を言ってしまうと、50代にとってのリスキリングとは、自分の経験や知識・才能を活かして、新たな収入を得るための仕組みづくりに自己投資するという意識です。
自己投資とはいえ、投資にはリスクがつきものです。そのため、リスクを低く抑えながら投資するには、副業から始めることをおすすめします。
ここで、副業を始めるメリットを3つ示します。
- 行動の変化:自分の経験や知識・才能を活かし、何かを実現したいという能動的な姿勢で望めます。
- 副収入源の獲得:副業という自己投資が徐々に実を結び始めると、給料以外の収入が得られます。
- 組織リスクの回避:副業の収入が本業程度かそれ以上のレベルに達すれば、本業での望まない配置転換や給与の削減があっても、安心して本業を退職できるという選択肢を持てます。
50代で本気で自己投資することで、充実した人生を自ら切り開き、自分の人生に裁量を持つことで、生活の質を向上できるでしょう。
そのような生き方に共感する方は、あなたが求める充実した人生を明確にした上で、一日も早くリスキリングという自己投資を始めることをおすすめします。
50代から始めるリスキリングのテーマの選び方
50代から始めるリスキリングは、「自分の経験や知識・才能を活かして、新たな収入を得るための仕組みづくりへの自己投資の意識が大事」と伝えました。
しかし、リスキリングといえども、あなたの時間やお金を費やすという点では、投資にほかなりません。リスキリングのテーマ選定を間違えると、大きなリスク(=学び直したが活かす先がない、うまく稼げない、など)を抱えることにつながります。
ここでは、50代から始めるリスキリングのテーマの選び方を4つの視点で解説します。
1. 自分の強みを活かす
自分の経験や知識・才能といった、自分の強みを活かす場合のメリットは、これまで獲得してきた知識を活かした付加価値がつけやすく、新たに学び直すことへの抵抗感が低いことが挙げられます。
しかし、自分の強みの活かし方には、大きく以下の二つが考えられます。
- 自分の強みを商品やサービスとして提供する方法
- 自分の強みをスキルとして提供する方法
以下に、それぞれの活かし方について例を示しながら解説します。
自分の強みを商品やサービスとして提供する方法
自分の強みを活かした商品やサービスを顧客に提供する方法として、コンテンツビジネスが挙げられます。
コンテンツビジネスは、あなたの強みとなる経験や知識・才能をあなたオリジナルの商品やサービスというかたちにまとめ、顧客に販売するビジネスです。
インターネットやSNSを活用することで、個人事業者でも始められやすいビジネスの一つと言われています。
コンテンツビジネスを始める上でリスキリングが求められる代表例として、マーケティングやセールスといった、ビジネススキルです。
具体的には、あなたが対象とする顧客を設定し、顧客が欲しいと思う商品やサービスを考え、顧客を集客し販売する、という一連のビジネススキルが求められます。
このようなビジネススキルをリスキリングのテーマとして選ぶことで、新たな収入を得るための仕組みづくりを進めていきます。
自分の強みをスキルとして提供する方法
自分の強みをスキルとして提供する方法として、クライアント・ワークが挙げられます。
クライアント・ワークとは、インターネットを経由してクライアントからの業務を受注する働き方です。
クライアント・ワークの場合、実績の多さとライバルとの違いを明確に示すことで、仕事を獲得しやすくなります。
例えば、3D-CADの製図スキルの活かし方として、3Dプリンタでのものづくりサービスに必要なリスキリングについて考えてみます。
3Dプリンタの特性を考慮した3D構造の設計方法や、少量の材料で高い強度の部品の製作方法など、3Dプリンタだからこそできる構造設計といった、3D-CADの製図スキルだけでは実現できない新たな価値を提供する必要があります。
顧客に新たな価値を提供するには、いま自分が手にしていない知識や技術を得るためのリスキリングが求められるでしょう。
リスキリングに異なること・共通すること
上記の方法の違いは、これまでの強みの活かし方により、リスキリングする対象が異なるということです。
自分の強みを生かした商品やサービスを顧客に提供する場合には、あなたの強み自体をリスキリングするのではなく、強みを活かすためのリスキリングが求められます。
自分の強みをスキルとして提供する場合、あなたの強みの周辺スキルをリスキリングすることで、他のサービス提供者にはない価値を提供することが求められます。
一方で、上記の方法に共通することは、新しい知識のインプットを含めた継続的なリスキリングが必要となることです。
顧客に価値を提供し、対価を得るという点では、どちらとも自分の強みを活かすことが重要となります。社会の変化や技術の進歩により、自分の強みの活かし方(魅せ方)も変わっていきます。そのため、時代の流れに取り残されないように続けていくうえでも、リスキリングという自己投資の継続が求められます。
2. 将来性のあるテーマを選ぶ
リスキリングのテーマ選定の際に、自分の経験や知識・才能を活かすことを優先しすぎると、新たな収入を得ることが難しくなる場合があります。
収入を得るということは、顧客に価値を提供し、満足してもらった結果として対価をいただくことに他なりません。
そのためには、以下の二つの視点が大事になります。
- 顧客が自分の目の前にいる環境を構築すること
- 顧客が自分の目の前にいる環境を継続していくこと
そのため、自分の経験や知識・才能を活かすテーマを考える際には、
- その分野に顧客が存在するか
- その分野の需要がこれから高まるか(ないしは、需要が継続し続けるか)
という視点で考え、そのうえで自分に不足している知識や経験をリスキリングにより補う、といった、投資的なアプローチが重要となります。
3. これまでの職業や経験に関連するテーマを選ぶ
全く新しいことを始めたいと考える方もいるでしょうが、これまでの業務経験や取り扱ったことのある商品分野で収入を得たいという考えも、リスクを下げる上では有効です。
特に、これまでの職業や経験に関連するテーマを選んだ場合、基礎的な知識は習得済みなので、リスキリングにより新たな顧客層や商品といった、これまで経験してきた市場から視野を広げることができます。
リスキリングで自分にとって新たなテーマを学ぶことで、既に持っているスキルとの掛け算により、新たな価値を生み出す可能性もあります。
4. 自分の学習スタイルに合った方法を選ぶ
リスキリングは自己学習が中心となりますが、学習スタイルには、オンラインコースやセミナー、ワークショップなど、様々です。自分自身の学習スタイルにあった方法を選ぶことで、より効率的に学習を進めることができます。
以上に示したポイントを踏まえて、自分の強みを活かした、将来性のある分野のリスキリングにより、新たな収入を得るための仕組みづくりを進めましょう。
この際、真新しいことにチャレンジする必要はありません。これまでの職業や経験に関連するテーマを選ぶことで、リスキリングにより視野を広げることもできますし、すでに持っているスキルと新たなスキルの掛け算により、新たな価値を生み出すことも可能です。
また、自分自身の学習スタイルに合った方法を選び、継続的に学習を進めていくことが、リスキリングを継続させ、人生の成功につながります。
50代からのリスキリングにおすすめするテーマ
50代からのリスキリングテーマとして、生涯現役で働いていく上で価値があるテーマをおすすめします。その理由として、充実した人生を過ごすには、
- 社会と関わり、誰かの役に立つことで「ありがとう」と対価をもらえること
- 国や組織に依存せず、経済的な基盤を持つことで生活の質を維持できること
が大事だと考えるからです。
人は年齢を重ねることで、できることが限られてきます。それに伴い、社会との関わりも少なくなりがちです。その結果、人生に充実感を得ることも少なくなりながら、余生を終えることになります。
その一方で、現在の定年後の世代の方々を見ると、食生活環境の改善、医療技術の進歩などにより、健康で元気な方が多くいます。
少子高齢社会が進む時代だからこそ、定年後の人生を充実したものにしていくために、生涯現役で誰かに役に立っているという実感と、収入を得られているという自信と充実感が必要なのではないかと考えます。
そのうえで、生涯現役で働いていくには、体力・精神力を求められる労働ではなく、経験や知識・才能を活かすことが大事になります。そのような観点で考えると、
- 自らの経験や知識を商品やサービスとして提供するために必要なもの
- これまでの経験や知識の伝え方・表現力を伸ばすもの
という視点で選ぶことが現実的であると考えます。
そして、定年後からリスキリングするのではなく、50代からリスキリングすることで、その分野での独立を目指すことで、組織に頼らずに収入を獲得できる時間を増やせるとともに、働き方によってはサラリーマンよりも収入を高められます。
ここでは、リスキリングテーマとして、個人ビジネススキルとライティングスキルをおすすめします。
1. 個人ビジネススキル
企業のビジネス部門に勤務されている方でも、個人ビジネススキルについて深く理解されている方は少ないと思います。個人ビジネスの多くが、個人事業者ないしは小規模事業者であるため、大企業のビジネスとは進め方が異なります。
自分が提供できる商品・サービスと顧客ニーズが一致しない限り、買ってもらえることはありません。そのため、特定の個人を想定したマーケティング力が求められます。
また、商品やサービスの設計・製作とともに、集客し販売していく必要があります。
大きな企業であれば、広告などを活用できますが、個人ビジネスでは資本力に制限があるため、起業当初は難しいものです。そのため、BlogやSNSを活用したマーケティングを進めていきます。
BlogやSNSから集客・販売・契約と進めていく顧客導線の構築や、顧客動線に沿って訪れた顧客に対して、具体的なセールス活動も必要です。
このような一連のビジネススキルをリスキリングする方法として、テーマごとにまとめられた動画教材や書籍・情報商材の他に、ビジネスコーチと呼ばれる専門家と契約して行動をサポートしてもらいながら進めることが多いです。
2. ライティングスキル
サラリーマン生活を続けてきた方であれば、日常のメールや報告書などで文章を書くことは多かったと思います。
そのため、改めてライティングスキルを身につけることを勧められてもイメージができない方も多いかもしれません。
ここで言うライティングスキルとは、セールスライティング、Webライティングと呼ばれる、インターネット上で求められる文章が対象となります。
もちろん、小説やエッセイなどの文章でも構いませんが、収入を得るという観点で考えると、商業文学で成功できる方はほんの一握りのため、自己投資というよりは投機ないしは消費に近いでしょう。
セールスライティングやWebライティングは、インターネット上で商品を販売したり、情報を整理し分かりやすく紹介したりするための文章を書くことです。
ライティングスキルを獲得するメリットとして、以下の項目が挙げられます。
- 誰にも始めやすい
- 時間と場所に制約されない
- 専門性が活かしやすく差がつけやすい
- 自分の努力次第で収入を高められる
- 会社勤めと比較してストレスフリーで進められる
サラリーマンとして仕事をされている方であれば、得意か苦手かの差はあっても、文章を書くことはできるはずです。
ただ、セールスライティングやWebライティングは、業務上のメールや報告書のように、伝えたいことを誤解なく正確に表現する文章とは視点が異なります。
セールスライティングやWebライティングで求められる文章には、顧客がその文章を読んで「欲しい」「買いたい」といった行動に移してもらうことが求められます。
そのため、ライティングスキルを磨くには、顧客視点での表現や、マーケティングの知識が求められます。専門書で学ぶだけではなく、実際に文章を書くことが大事です。
そのため、ライティング専門講座の受講といったインプットとともに、自分のライティング力を磨くためのブロク執筆といった、アウトプットを並行して進めることもリスキリングの重要な項目となります。
まとめ
この記事では、まだまだ現役と考える50代の方々を対象に、リスキリングを「自己投資」という視点で考え、行動することの大事さを示すとともに、具体的なリスキリングのテーマについてまとめてきました。
50代の人々にとって、会社生活を続ける年数よりも、定年後の生活を続ける年数のほうが長くなります。
そのため、定年後の生活といったの将来に対する不安を拭い去るにも、50代から健康寿命を意識した人生を考えることが合理的となります。
また、残された人生で何に自己投資するかを選び、これからの働き方を再構築することになります。
よって、自分の経験や知識・才能を活かして、新たな収入を得るための仕組みづくりに自己投資することが必要となります。
具体的には、自らの経験や知識を商品やサービスとして提供するために必要なものとして、個人ビジネススキルを提案し、これまでの経験や知識の伝え方・表現力を伸ばすものとして、ライティングスキルを提案してきました。
大きな時代の変化の中に生きる50代は、これから定年までの10年前後の時間をどのように過ごすかにより、自分の人生を最後に振り返ったときに納得できるか判断の時期にあります。
あなたが求める充実した人生を明確にした上で、一日も早くリスキリングという自己投資を始めることをおすすめします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。